読んだ本も、これから読む本も
読まずに終わってしまうかもしれない本も
           
                            
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- - -
1月10日

「これは小説だけど文学やないね」などと軽薄な言葉で煙に巻いたつもりが、気づけばこっちがすっかり翻弄されて浮上できず。小説上等。吉田修一『悪人』を読了。

結局のところ、ぼくらこそがありきたりなステレオタイプに回収されることを望んでいるのだろうか。「人生、最後には笑って終えたいね」などとうそぶきながら、自らの理解や言葉を超える生(なま)な感情をその都度切り捨てて、人生という物語を安穏と編んでいけることを願ったりする。

それはそれでいい。しあわせの形に善し悪しなどない。けれどぼくは見てきたはずだ。言葉によっておとしまえを付けることを頑として拒む強烈な感情や、ぼくらのご都合主義的な矮小化された地平を軽々と飛びこえる、もっとずっと豊かで渾沌とした言葉を。

「おまえ、カッコつけてるだけで、忘れてるんちゃうか?」と突きつけられた気分だ。生(せい)に寄り添いつづけるやさしさと強さを身につけたいと思った。ぼくには小説も美術も、〈その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなってくるような〉大切な人もある。

と、こんなことを勢いで書いちゃうと、きっと後でとても恥ずかしくなって記事削除ってことになるのだろうけど、そもそも生は恥ずかしい。だから、ひとまず読書感想文として。
- comments(2) trackbacks(0)
スポンサーサイト
- - -
Comment








むずかしいこと考えてるんだねぇ。えらいよ。
from. さ | 2011/01/11 23:51 |
映画は見たんですよ。もう、悲しくて悲しくて。悲しみが刻々と変化しながら大きくなるような感じで、見て少し後悔したくらい悲しさに浸ってしまいました。で、もう仕方ないから、希望的観測してしまったんだけど、悪人、逸らさずもっと知りたい、はっきり知りたい。「考え」た言葉じゃない生の感情でいたいなと、このブログ見て思いました。
from. ぐんまあきこ | 2011/01/12 21:01 |
Trackback
この記事のトラックバックURL: http://livre-libre.jugem.jp/trackback/379
<< NEW | TOP | OLD>>